君は幽霊の存在を信じるかね。信じないかね。
古今東西、幽霊の目撃報告は無数に存在するが、
その多くは作り話や単なる見間違いで説明できるものだ。
心霊写真などの証拠が残されている場合もあるが、
ほとんどは自然現象やトリックだと断定できるものだ。

そもそも、幽霊の目撃報告には問題が多すぎる。
目撃報告から幽霊の正体を推察しようとしても、なかなか見えてこない。
多くの人が信じるように、幽霊は死者の姿なのだろうか。
それにしては不自然な点が多すぎるのだ。

幽霊の出現場所は不可思議だ。
幽霊の多くは限られた場所で目撃される。
例えば墓地や殺人事件があったような場所だ。
だが、一方では大勢の人間が無残に死んだ場所であっても、
ほとんど幽霊が目撃されていない場合もある。
戦争で大都市が空襲の被害に遭い何万という人間が死んでいても、
復興したその街で空襲の被害者の幽霊を見たという人は多くない。
仮に死者の一定割合が幽霊になるのならば、
死者の数に比例した目撃例がなければおかしい。

幽霊の姿は奇妙だ。
幽霊は生前着ていた衣服を身に纏っていることが多い。
幽霊が死んだ人間の霊魂だとしても、着ていた衣服はただの物だろう。
それならば、幽霊は素っ裸であるはずだが、
実際に目撃される幽霊の多くは衣服を身に纏っている。
衣服は霊魂の一部なのだろうか。

幽霊の行動は謎だ。
多くの場合、幽霊は生前の行動を繰り返している。
家の中を歩き回ったり、机に向かって書き物をしたり、
ドライブをしていたりする。その姿には自由意志が欠けている。
まるで同じ作業を繰り返すロボットのようだ。
一方で、目撃者に干渉してくる場合もある。
恨み言を言ったり、逆に忠告をくれたりする。
生前の行動を繰り返したり、現在の人間に干渉したりと、
どうして行動に統一感がないのだろうか。

以上のように、幽霊の目撃報告には不自然な点が多すぎる。
けれども、すなわち幽霊は存在しない、ということにはならない。
目撃報告の中には、大勢の人間が同時に目撃していたりと、
作り話や見間違いでは説明し難いものがある。
心霊写真の中にも、自然現象やトリックでは説明し難いものがある。
目撃者たちは間違いなく幽霊を目撃したのだ。

では、目撃者たちが見た幽霊とはいったい何者なのか。
それは「幽霊という現象」であると私は考える。
死者の姿としての幽霊は存在しないが、
現象としての幽霊は間違いなく起こっている。
幽霊という現象は、何故に起こるのか。
それは「空想の具現化」であると私は考える。
多くの人々が信じる空想は具現化する。そう考えれば辻褄が合う。
だから、幽霊のいそうな場所に幽霊は現れ、
いかにも幽霊らしい姿をしており、幽霊が取りそうな行動を取る。

全ては空想が生み出した現象だ。
これは幽霊に限った話ではなく、UFOや超能力や都市伝説の類も同様だ。
多くの人々が空想したことは実際に起こる。
例えば、幽霊が心霊現象について講義することだって起こり得るのだ。

人気ブログ 2008/05/08 ショートショート TB(0) CO(4)

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私は幽霊はいてほしくないです(笑)!

[2008/05/08 23:26] りぃな [ 編集 ]

うーん

オチの一言がちょっと弱い気がしますが。

幽霊が講義することは
幽霊らしくない行動ですよねw
という事は幽霊と言う現象は起こってないって事になるのでしょうか?w


[2008/05/09 16:51] 亜梨須 [ 編集 ]

納得できるストーリーです。

[2008/05/10 06:36] 神戸の保険マン [ 編集 ]

幽霊なんて居ません。

[2008/05/27 15:18] ペンギン666 [ 編集 ]

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