私の夢は人造人間を作ることだった。
幼い頃に読んだ小説。メアリー・シェリーのフランケンシュタイン。
死体を繋ぎ合わせた人造人間が
電気刺激によって生を得るという展開に興奮した私は、
本がボロボロになってしまうまで何度も何度も読み返したものだ。
私もフランケンシュタインのように人造人間を作ってみたい。
しかし彼が作ったような醜い哀れな怪物ではなく、
美しい姿をした理想の人間を。

私は医学の道を選んだ。
人造人間を作るために人間の身体の仕組みを知る必要があった。
だが、医学というものは人造人間を作るための学問ではない。
義肢や人工臓器など身体の一部を人工物に置き換える医療技術はあるが
全身を人工物で構成したらそれはもはやロボットであり、
私の目指す人造人間とは非なるものだ。
また、フランケンシュタインは死体を繋ぎ合わせて、いわば蘇生したわけだが、
医学は死者を蘇らせるためにある学問でもない。
人を死なせないためにある学問なのだ。

違う。違うのだ。
私はロボットを作りたいわけでも人命を救助したいわけでもない。
フランケンシュタインがそうしたように死体の部品を繋ぎ合わせて、
それに新しい生命を吹き込みたいのだ。
イデア。個々の事物の背景にある本質。それを見出したいのだ。
アゾート。始まりであり終わりであるもの。それを生み出したいのだ。
美しい人間にも醜い部品がある。醜い人間にも美しい部品はある。
醜い部品を取り除き、美しい部品のみを集めて組み合わせることで、
完璧な容姿を持つ人間が生まれるはずだ。

私は独自に研究を始めた。
死体を繋ぎ合わせて人造人間を作るなど不可能だと思われそうだが、
私には不可能を可能にするだけの才能があった。
また、そんなことは倫理的に許されることではないと思う者も多かろう。
しかし、完璧な人間を作るという目標を達成するためには、
倫理など糞喰らえである。

幸いというべきか、私には親から引き継いだ莫大な資産があった。
私はそれを使って研究を進めた。
実験に必要な死体の調達には困らなかった。
フランケンシュタインのように墓を暴く必要はない。
裏の世界に一歩足を踏み入れれば、死体など好きなだけ手に入った。
けれども、美しい部品を手に入れるのはなかなか難しい。
手に入ったとしても、油断しているとすぐに腐ってしまう。
死体から切り取った部品を、
特殊な液体に浸して無理やり生命活動を再開させる。
心臓が止まっていても、他の部品が壊死してしまっていても、
切り取った部品の細胞が死んでいなければそこだけは生き続けるわけだ。

ここまでくれば、あとは組み合わせるだけである。
膨大な死体の山から切り取った部品の数々。
その中でも美しいものを選び抜いて、慎重に繋ぎ合わせる。
足、手、胴、内臓、頭、唇、頬、目、鼻、耳、眉。
最高の部品を、最高の配置で。傷跡が残らないように。

ついに、人造人間は完成した。
電気刺激を与えて、彼女を目覚めさせる。

「ここ、どこ? あなた、だれ?」

その耳に心地よい声。円らな瞳。愛くるしい唇。
抱きしめたくなるような小柄な身体。膨らみかけの胸。
つるぺた! ロリロリ! ぷにぷに! 幼女! 幼女!
いやっほおおおおおおおおおおおおおおおおおい!
こうして完璧な美貌を持つ幼女が完成した。

人気ブログ 2008/08/26 ショートショート TB(0) CO(6)

ショートショート/ショートショート/ショートショート/ショートショート

ええいそのフランケン量産化はまだか!!

[2008/08/26 10:55] 5年rom [ 編集 ]

度が過ぎたロリコンは恐い!

[2008/08/26 20:57] 梨月 [ 編集 ]

初です

いままで見てきましたが今日こそコメントさせてもらいます。

見た目は子供、頭脳は大人、その名も(ry

[2008/08/26 23:19] 片道四十 [ 編集 ]

このオチは読めなかったっ!!
それにしてもなんという才能の無駄遣いぃ


[2008/08/27 21:18] 鵲 翔平 [ 編集 ]

才能に無駄遣いは無i(ry

ようじょおおおおお

[2008/10/14 18:06] - [ 編集 ]

マッドサイエンティストの気持ちが今ようやく分かった・・・!

[2009/01/19 21:15] いちハン [ 編集 ]

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